日本原燃は26日、青森県六ヶ所村に建設中の使用済み核燃料の再処理工場の完成時期を「2024年度上期のできるだけ早い時期」、6月ごろまでに延期することを県などに報告しました。
日本原燃の増田尚宏社長は26日、県庁を訪れ、三村知事に再処理工場の完成延期を報告しました。
※日本原燃増田尚宏社長
「再処理工場のしゅん工時期を2024年度上期のできるだけ早期としました。さらなるしゅん工の前倒しを達成すべく、安全を最優先に引き続きオールジャパン体制で取り組んでまいります。」
再処理工場の完成時期は、2020年に決定した「2022年度上期」から、「2024年度上期のできるだけ早い時期」、6月ごろまでに延期されました。日本原燃は完成時期を示さないまま、2022年9月に26回目の延期を公表していました。
※三村申吾知事
「県民の不安等を引き起こすことがないよう今回示された新たなしゅん工時期に向け、着実に進めていくことが重要であると強く認識していただきたい。」
再処理工場は、原子力規制委員会に申請した1回目の安全対策工事の計画が審査におよそ2年を要して12月21日に認可され、最後となる2回目は、26日申請されました。日本原燃は、1回目の経験を踏まえて、2回目の審査に1年程度、認可されてから行う検査に4か月から7か月かかると想定しています。