札幌で16日に開かれたアイヌ民族に関するパネル展。
アイヌ民族の団体からは、「内容が差別的だ」と批判する声が上がっています。

札幌駅前の地下歩行空間で開催された「アイヌの史実を学ぼう」と題されたパネル展。

会場では大勢の警察官が警戒に当たっています。

パネルは、アイヌ民族の同化政策として批判されている「北海道旧土人保護法」を称讃しているほか、和人がアイヌ民族を文明化したという趣旨の内容です。

パネル展は2025年9月にも同じ場所で開かれていて、史実を曲解した内容で差別的だと研究者が指摘していました。

アイヌ近現代史思想史を研究するマーク・ウィンチェスターさん
「あたかも平等であるかのような和人と同じような土地が与えられていたというような理屈になっている。誤った解釈がここで展示されている」

パネル展を主催する団体は、「素人が学習で知りえた史実を自信半分・不安半分でパネルにしただけで、何かを主張したり非難したりするものではない」としています。

先週、アイヌ民族らは地下歩行空間を管理する札幌市に対し、パネル展を許可しないよう求めました。

アイヌ民族 山下明美さん
「16日のパネル展は中止っていうことを、私たちはきょう、それを言いに来ているんですよ」

しかし、札幌市の秋元市長はパネル展について「市の認識とは違う」としながらも、言論の自由などから、許可を出さないのは難しいとの認識を示していました。

そして迎えた、16日
前回とほとんど同じ内容のパネルが30枚ほど掲示されました。
展示を見たアイヌ民族は…。

アイヌ民族 山下さん
「至れり尽くせりの旧土人保護法って書いてあるんだよ、もう頭に来て、歴史を変えるってこういうことなんだなって本当にびっくりした」

パネル展を主催した団体はHBCの取材に対し、開催の意図について「話したくない」と回答しています。

札幌市はパネル展を中止する根拠となる「差別」について定義するよう国に求めていますが、展示に反対するアイヌ民族の団体などは、札幌市に条例の制定など早急な対応を求めています。