中国で開かれていた全人代=全国人民代表大会で、「中華民族の共同体意識」を高める法案が可決されました。「民族の団結を損なう」と判断された場合は処罰の対象となることから、少数民族への統制がより一層強まることが懸念されます。
きょう可決されたのは「民族団結進歩促進法」で、「中華民族共同体意識を強固にするための法律的な基盤を固め、中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現させる」ものとしています。
具体的には、▼就学前から子どもたちが中国語を使うことや、中国語教育を徹底させること、▼少数民族の文字の表記が必要な場合は併記が認められるものの、中国語表記を目立つようにしなくてはならないこと、▼家庭内でも「中華民族は一つの家族」という考えを教えることなどが盛り込まれています。
対象には香港や台湾も含まれており、台湾の市民に対しても、「中華民族への帰属意識を高め、ともに中国人であるという認識を強めるよう」求めています。
法律では「民族団結を破壊し、民族を分裂させる行為を禁止する」としていて、もし、当局が「民族の団結を損なう行為」と判断した場合は処罰の対象となります。さらに、「外部勢力による民族や宗教、人権を口実にした誹謗中傷行為に断固反対する」として、外国の組織や個人に対しても法的責任を追及できる条項も盛り込んでいます。これらは、新疆ウイグル自治区やチベット自治区の人権状況に対する欧米の批判を念頭に置いたものとみられます。
習近平指導部はここ数年、「中華民族の共同体意識を強化する」として、少数民族に対し、中国語の使用を徹底させるなど人口の9割を占める漢民族との同化政策を推し進めています。今回の法律が施行されることで、より一層、少数民族への統制が強まることが懸念されます。
注目の記事
ワイン入り段ボールをヘリから投下!爆破! 地方の段ボール企業が異色の動画公開「可能性知ってほしい」 ナフサショック機に緩衝材の発信も強化 富山

「エンジンルームに何かいる」ボンネットを開けてのぞいてみると、つぶらな瞳が…「車は使いません」

使える金は「実質増えている」日銀・黒田東彦前総裁が語る日本経済の今 円安進行の背景に“高市総理の発言”指摘 消費税減税には疑問【サンデーモーニング・風をよむ】

「葉っぱを折ると乳液が…」皮膚が弱い人はかぶれる危険ポピーに似た外来種に要注意

「仕入れが高すぎて…」 コメで1億5000万円の赤字 在庫は去年の約2倍 価格下落で卸売業者は悲鳴

「こんなに悲しいなら"我が子"と言わなきゃ良かった。でも…」農業高校生<涙の青春記>育てたブタが肉になるまで









