原爆資料館に新たに設けられる予定の「子ども向け」展示スペース。悲惨な展示を子どもたちが見学するかどうか判断する「選択展示」の詳細が提案されました。
原爆資料館では、修学旅行生などが館内の混雑に影響されず平和学習ができるよう、東館地下1階に小学校高学年と中学生向けの展示スペースを整備します。
6日に開かれた第三回の検討会では、前回示された「被爆直後」の悲惨な展示の一部について子どもたちが見学するかどうか選ぶ「選択展示」の詳細が提案されました。
提案は、子どもたちにまず、学校で事前学習をして理解を深めてもらいます。そのうえで、特に心理的な影響が想定される展示には、壁で区切った上で入り口に説明書きをして、見学するかどうかを判断してもらう、というものです。
鈴木由美子委員長(広島大学副学長)
「子ども達には発達段階というのがあって、それがトラウマになったり、あとからフラッシュバックしたりするということもありますので、被爆の実相を知るとともに配慮をする、この2点を両立させたいと思っています」
内藤愼吾委員(被爆体験証言者)
「ある程度やむを得ないかなと思っています。ただ入り口で『見ると気分が悪くなりそうな人は、他の展示物で』というのは、私はどうも納得できない」
検討会では、提案の内容がおおむね了承されましたが、選択展示の説明書きなどについて、次回以降も議論が重ねられます。
また、検討会では、建物疎開の作業中に当時13歳で被爆死した森脇瑤子さんと、その兄・細川浩史さんの人生を時系列に沿って展示する案が示されました。見学する子どもたちと同世代の人生を追体験してもらい、自分事として捉え、共感してもらう狙いです。
子ども向け展示スペースは2028年度の完成を目指しています。














