8月の大雨の影響で一部で運休が続いていたJR五能線が23日、約4か月半ぶりに全線で運転を再開しました。
運転を再開したのは、JR五能線の鰺ヶ沢・深浦間です。23日の始発から再開となり、鯵ヶ沢駅では、列車を利用する人の姿が見られました。
五能線はことし8月の大雨で約70か所で土砂の流入などの被害を受け、特に鰺ヶ沢駅の近くを流れる中村川にかかる橋では、線路がゆがむなど被害が大きく、鰺ヶ沢・深浦間で運休が続いていました。
※利用する高校生は
「電車の方が多少早く着くのでその分学校で時間が作ることができて便利だなと」※利用する高校生は
「やっぱり電車に乗った時にしか見れない景色があってそれがとても印象深かったです」
JRによりますと当面は橋脚の補修工事などが続くため、一部区間で徐行運転となります。それでも五能線は約4か月半ぶりに全線で運転が再開され、沿線の観光施設などからは、今後の観光需要回復に期待する声も聞かれました。
深浦町にあるこちらのホテルは、日本海を背景に走る五能線の景色やそれを眺めながらの温泉が売りとなっていて、今回の再開を待ち望んでいました。
※深浦観光ホテル 森山文浩支配人
「青森県の西の地区なので交通網と言えば五能線が中心となってくるのでそのロケーションを期待している人が非常に多い。そういう方がまたぜひ深浦町へお越しいただけると心待ちにしています」
25日からは青森と秋田を結ぶ「リゾートしらかみ」も全区間で運転を再開する予定で、復興に向けての歩みが一歩進むことになります。