8月の大雨からの復興は生産者にとって道半ばです。青森県鶴田町の特産品・スチューベンの生産者団体は、来年以降の生産に向けた苗木購入費の支援などを町に要望しました。

要望したのは、鶴田町のスチューベン生産者から成る3つの団体で、23日、鶴田町の相川正光町長に要望書を手渡しました。
要望では来年以降の生産に向けて、苗木の購入費や薬剤・防除費の助成などを町に求めています。
鶴田町では、8月の2度にわたる記録的な大雨で園地が浸水し、葉や実の房にカビが発生する「べと病」や根が腐るなどの被害が出ました。生産者団体によりますと、被害規模は園地全体の半分にあたるおよそ50ヘクタールに上っているということです。

※津軽ぶどう村 須郷貞次郎代表
「ブドウの出荷は私の方では例年の半分以下、3月上旬まで出荷するが、今月いっぱいであとブドウが無い。冠水で根腐れが起きて来年の枝に芽が出るのかを一番心配している」

鶴田町ではすでに、申請に応じて10アール当たり1万円の支援金を交付していて、今後の支援については国の補助制度の活用などを含め検討したいとしています。