札幌市手稲区で5人が死傷したガス爆発火災で、火元の住宅の外のガス管に直径2ミリほどの穴が見つかりました。
専門家は、そこから漏れたガスが住宅の中に入り込んで室内に充満した可能性を指摘します。

青山凌太郎 記者
「爆発火災から1週間以上が経過しましたが、あたりには焦げ臭い匂いが漂っていて、いまも瓦礫が散乱しています」
18日朝の札幌市手稲区西宮の沢の爆発火災現場です。

17日の会見で北海道ガスと付近一帯の住宅にプロパンガスを供給していた子会社の北ガスジェネックスは爆発火災の翌日、火元の住宅の外に設置されたガス管に直径2ミリほどの穴を見つけたと明らかにしました。

穴が確認されたガス管は近くのボンベ庫から地中の配管を通して住宅内にガスを取り入れる地上部分で、地表から20センチほどの場所に穴があいていました。

同じ箇所は、4年前の法定点検で「腐食の兆候」とされる茶色い錆が見つかり、点検員からテープを巻くなどの補修をメールで提案されましたが見過ごされ、その後、放置されていました。

北ガスジェネックス 梅村卓司 社長
「当時の担当者が(テープ巻きの)緊急性がないと判断した」
さらに、その情報は火元の住人には知らされていなかったということです。

付近の住民
「亡くなった方やけがをした方がいる中で、(きのうの会見は)本当に信じられない」

付近の住民
「亀裂の兆候が分かっていて、なぜそのときに処置しなかったのか、すごく残念です」

40年前に設置された今回のガス管。

北ガスなどによりますとガス管の交換時期の目安などについて社内にマニュアルはないといいます。

北ガスジェネックス 梅村卓司 社長
「(緊急性がないという判断基準は?)明確な基準があったかは(当時の)担当者の知見によるもの」

青山凌太郎 記者
「今は雪かきがされて見えているこちらのガス管ですが、冬場は雪で覆われているということです」
東京消防庁で長年、火災予防業務に携わり、防火や防災管理に詳しい坂口隆夫さんは、住宅屋外の配管から漏れたガスが屋内に入り込んだ可能性を指摘します。

市民防災研究所 坂口隆夫 理事
「雪が積もっている部分と建物の外壁の部分に隙間があれば、そこに(ガスが)溜まるということは十分に考えられる。」
坂口さんによりますと、空気よりも重い、プロパンガスが雪と建物の間にできた空間に溜まり続けます。

そして、あふれたガスが住宅の基礎部分の通気口などから屋内に侵入して室内に充満。何かのきっかけで引火して爆発につながった可能性があるというのです。

さらに、爆発火災が起きる12時間ほど前から付近一帯のガスの供給量が通常の2倍から3倍に急増していましたがその原因は、分かっていません。

北ガスジェネックス 梅村卓司 社長
「穴が見つかったのは事実だが、事故の原因かどうかは警察と消防が現在調査中で、その結果を待っている。私たちに原因は分からない」














