三沢市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、青森県は、防疫措置に必要な経費など15億円あまりの補正予算を20日、専決処分しました。

※県農林水産部 蛯名芳德次長
「関係団体に協力要請してがんばろうと思っています。その裏付けとして予算がないと動けないので、専決処分でお願いした。とにかく早く終息させることが第一なので、がんばっていきます。」

専決処分したのは、三沢市で発生した鳥インフルエンザの防疫対策事業費15億1900万円あまりです。この中には、ニワトリの処分にあたる職員が着用する防護服の購入費や地中に埋める作業を担う業者への委託費、それに、新たに発生した場合に備えた備蓄資材の購入費などが盛り込まれています。

三沢市の養鶏場では、国内で過去最多となる137万羽の処分が続けられ、20日正午の時点で62万羽あまりが完了して、作業開始から6日目で進ちょく率は46%となりました。処分完了は、来年1月上旬の見通しです。発生した養鶏場から半径3キロ以内の農場4か所で、感染している鳥がいないか調べる検査は、120羽すべて陰性と判明しました。