雪が降る前の雷が鳴る頃に獲れることから「魚へん」に「神が鳴る」と書く冬の味覚、ハタハタ。19日は津軽地方で荒れた天気となりましたが、鰺ヶ沢町では1週間ほど出遅れていたハタハタ漁が「文字通り」豊漁となり、浜が活気づきました。

午前7時すぎ、鯵ヶ沢漁港に帰ってくる船には、かごいっぱいのハタハタが積まれていました。鯵ヶ沢漁港では今シーズン、海が荒れることが多かったため定置網の網上げができなかったほか、産卵で岸に寄ってくるハタハタの回遊が遅く、18日までまったく水揚げがありませんでした。19日はまとまった量のハタハタが網に入り、漁港内では、オスとメスの仕分け作業が行われ、活気づきました。

※長寿丸 松山栄二さん
「いつもの年に比べると1週間くらい遅いかなと思っているが、まず来てくれてほっとしている」「しけの方もだんだん落ち着いて来ると思うので、けがのないように最後まで漁をできればと思っている」

県内のハタハタの漁獲量は、去年、おととしと2年連続で、ピーク時の5分の1ほどとなる170トン程度にとどまっています。このため鰺ヶ沢漁港では20日以降の漁に期待するとともに、例年、12月下旬までとする漁の期間を年明けまで延長することも検討しています。