世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」がきょうからアメリカ・ラスベガスで始まりました。福祉や医療の現場でもAIが目覚ましい進歩をもたらしています。

世界の4500を超える企業が出展するCES。主役は、やはりAIです。

ルーマニアのスタートアップ企業が開発したのは、視覚障がい者の歩行を支援するヘッドセット。

記者
「今、わたし、このように目隠しをしていますが、このデバイスのおかげで障害物、人を避けて通ることができます」

車の自動運転技術が応用されていて、AIがカメラやセンサーが捉えた周囲の様子を解析します。

記者
「今、振動が左にずれたので、それを真ん中にします」

歩行者などの障害物を判別し、額への振動で安全な方向に導いてくれます。

『ドットルーメン』 コーネル・アマリエイCEO
「AIのおかげで、障がいのある人ができることは増えています。技術の進歩とともに、今後、さらに増えていくでしょう」

AIが現実の世界を理解し、ロボットなどが自律的に動く「フィジカルAI」は今、世界中の注目を集めています。

カナダのスタートアップ企業が開発したのは、コンピューターのマウスの3D版のようなものですが…

記者
「こちらのデバイスを使って、画面上のボールを操作しているんですが、障害物にあたると、実際の反発、抵抗を手に感じることができます」

あらかじめ蓄積された物体の硬さといったデータをもとに、AIがユーザーの操作に合わせて抵抗を調整。モノに触れる感覚、「触覚」を再現しているのです。すでに医療現場では手術の訓練などで活用されています。

『ハプリーロボティクス』の担当者
「『人間の動作』をフィジカルAIの教育課程に組み込めば、ロボットを早く、効率的に教育することができます」

今後は彫刻や造形といった美術の分野でも展開する予定です。

世界各国がしのぎを削るなか、日本企業は戦っていけるのか。出展を支援するジェトロは…

ジェトロ(日本貿易振興機構) 河田美緒 理事
「日本の良さでもあると思うが、完璧なものを追求する、でも、それが故にスピードが遅くなってしまう。日本も、もう少し変えていく必要があると思う」

「フィジカルAI元年」ともいわれる2026年。今後、どんな驚きの技術が登場するのでしょうか。