俳優の湖月わたるさんと柚希礼音さんが出演する『マイ フレンド ジキル』のゲネプロを前に囲み取材を行いました。
本作は、世界中の人々がその魅力にとらわれ幾度となく映画化・舞台化されてきた、怪奇小説『ジキル博士とハイド氏』を、「踊り」と「語り」で表現した作品。登場するのは、「善」と「悪」の二面性を持つジキルとハイドをダンスで表現する【踊り】と、ジキルを尊敬しながらも心揺れる親友アタスンの目線で物語を進める【語り】の 両役を、湖月さんと柚希さんが回替わりで演じます。
湖月さんと柚希さんは、今回が宝塚退団後、約19年ぶりに舞台での共演。湖月さんは‟ブランクを感じない。関係性とか空気感が昨日までやっていた感じでずっとお稽古していました”と笑顔を見せ、‟男役を経験した私たちだからこそ出会えた作品”と、胸を張りました。
柚希さんは「わたるさんに私は育てていただいた」と明かすと、‟宝塚の新人公演で、わたるさんの役を4回やらせていただいて、袖でも、いつもわたるさんを見させていただくみたいなことをずっとして育ったので、舞台に挑む姿や、舞台上の役だけではない舞台人としてのことも、様々なことを教えていただいて育ったので、19年ぶりに、またご一緒できて本当に嬉しい”と、興奮気味に語りました。
お互いの印象について質問されると、柚希さんは‟わたるさんは、19年経っても変わらないことが沢山あって、お稽古場には1番にいらっしゃって、最後まで残って復習をされて、全スタッフさんにお声がけをされて、みんなで作っていく空気を作られるっていうのが宝塚時代からそうだった。だから組子たちは、太陽に向かってタンポポみたいな気持ちで「こっちを向いて」ってしていた”と、宝塚時代の湖月さんを回顧。今回の共演で、‟何も変わっていらっしゃらず、「今もこういう風に舞台作りされてるんだ」っていうのに感激しながら、あの頃の組子たちに、「(湖月さんとの稽古について)話したい!」と思いながら、独り占めして過ごしておりました”と、稽古を振り返りました。
湖月さんは‟在団中は、学年差が10年あるので、近くに一緒にずっといることはなかった。想像していた通り、一生懸命で「分からないことは分からない」って分かるまで探求したり、自分の体作りにすごくストイックに向かい合っていたり。そういう姿を見て、あれからも頑張り続けて今があるんだなっていうことをなんか実感しました”と、後輩の成長に目を細めました。
【担当:芸能情報ステーション】














