ノーベル平和賞を受賞した日本被団協ですが、被爆者の高齢化という課題に直面しています。代表委員の箕牧智之さん(83)は、持病の心不全で入退院を繰り返していて、きょうは東京での役員会を欠席しました。
日本被団協 代表委員 箕牧智之さん
「体力的にもたない。(被爆者は)皆、年を取った。あと10年したらほとんどいなくなる」
3歳のとき、原爆投下直後の広島市内に母親と入り、被爆した箕牧さん。受賞後は、被爆証言の依頼が相次ぎ、外出許可を取って病院から駆けつけたこともあります。海外でも核兵器廃絶を訴えました。
箕牧智之さん
「世界に通じる“被爆者”。期待とは裏腹に世界の戦争が止まらん」
広島県 湯崎英彦 知事(当時)
「国守りて山河なし。核による抑止が破られて核戦争になれば、人類も地球も再生不能な惨禍に見舞われます」
ノーベル平和賞を追い風に、世界に発信された被爆者の願い。しかし、足元の日本で、高市総理が「非核三原則」を見直すかどうか明言を避けるなど、核をめぐる情勢は1年前より厳しさを増しています。
箕牧智之さん
「総理、あなたは80年前の出来事を分かっていらっしゃいますか」
全国の被爆者の平均年齢は、86歳。広島県内でかつて「73」あった地域の被爆者団体は半分以下の「28」に減っています。
日本被団協 代表委員 箕牧智之さん
「ノーベル平和賞を日本被団協がもらった。少しは世界が変わるかと思った。変わりゃせん。トンネルからぱっと明るいところに出て、またすぐトンネルに入っていく」
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