高知県日高村の駅にある樹齢100年を越えるイチョウの木が、今年も黄金色に色づいています。見ごろは終盤を迎えていて、木は“冬支度”を進めながら、今年最後の輝きを放っています。
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JR土讃線、日下(くさか)駅には、駅舎のそばに大きなイチョウの木が立っていて、毎年、地元の乗客や地元の人たちを楽しませています。
◆川見真宵アナウンサー
「12月に入っても日中はまだ暖かい日が続いていますが、日下駅のシンボル・大イチョウは全体が色付いています」

イチョウの木は、1924年に鉄道が開通して駅が開業した際に記念として植えられ、100年以上、この場所で駅舎を見守ってきました。植えられた当初は小さかったといいますが、時とともに巨大な木へと成長し、現在は“大イチョウ”として、駅や村のシンボルとなっています。
駅前に住む89歳の男性は、長年この大イチョウの成長を見守ってきたといいます。

◆駅前に住む男性
「来年の1月で90歳になります。昔は小さかったんですけどね。そんなに気にもしなかったんですけど、どうのこうのと言っているうちに自分も年をとって、イチョウは葉っぱがいっぱいになって、大きくなったものでね。まだまだ伸びるんじゃないかなと期待はしてます」
気象庁は毎年「イチョウの落葉日」を観測しています。平年値は12月2日で、高知では今年はまだ観測されていません。
今年は秋以降も気温が温かく、寒暖差が小さい日が続いて葉の色づきが遅れたことなどから、12月2日に取材した日下駅の大イチョウも、まだ葉が残っていました。あと数日は、この黄金色のイチョウを楽しめそうです。

一方で、木の下には鮮やかに色づいた多くの葉が落ち、まるで“黄色い絨毯”のような光景が広がっていました。見ごろは終盤を迎えていて、イチョウの木も“冬支度”を進めているようでした。
高知県内は4日以降に、寒波が到来する見込みで、これからが“冬本番”となりそうです。














