中部電力は11月27日、過去に実施した浜岡原発の工事の一部で、精算手続きを行わないなどの不適切な事案が、計20件あったと発表しました。これらの不祥事を受け、原子力本部長を務める伊原一郎副社長らが辞任予定です。
<中部電力 林欣吾社長>
「お客様・関係者の皆様にご心配をおかけしていることを心からお詫びを申し上げます」
浜岡原発の再稼働を目指す中部電力は、2011年から「安全性向上対策工事」を実施しています。
27日に開いた会見で中部電力は、2013年2月から2019年5月までに実施した工事の一部で、本来は行うべき正式な契約変更や精算の手続きを行っていなかった事案が、計20件あったと発表しました。
さらに、原子力部門のトップである伊原一郎副社長ら幹部2人が、社内ルールに反して長期にわたり取締役会などへの報告を怠っていたと明らかにしました。伊原副社長ら2人は11月30日付で辞任するということです。
中部電力は、「該当の工事についてはいずれも原発の安全性に影響はない」と説明しています。














