投資信託や株などの運用益が非課税になる「NISA」。10万円の利益が出れば、本来2万円かかるはずの税金が非課税になる仕組みです。

30代男性
「つみたてNISAを満額やっています。同年代でやっている人は、多い印象」
30代女性
「NISAなら気軽にできるかなと思って始めた」

いま、20代から30代を中心に口座数が増加しています。

自民党 宮沢洋一税制調査会長
「つみたてNISA、また、いわゆる一般NISA、これらにつきましては、抜本的に拡充する」

政府・与党は投資の流れを加速するため、制度そのものを恒久化し、非課税期間は無期限にする方針です。

また、投資枠を大幅に拡大。▼投資信託を運用する「つみたてNISA」の年間の投資の上限額を現行の3倍にあたる120万円に、▼株なども運用できる「一般NISA」は成長投資枠と名前変えて2倍の240万円に増やします。あわせて年間360万円の投資が非課税でできるように。生涯の投資上限額も1800万円に引き上げる方向で最終調整しています。

一方で、注意も必要です。

大和総研 是枝俊悟主任研究員
「ちょうどお金が必要というタイミングで資産が値上がりしているか、値下がりしているかわかりません」

株も投資信託も損失が出るリスクがあります。また、NISAは利益が出た場合の税制優遇ですが、損が出ても国の支援はありません。余裕資金を使って長期的に運用することが大事だと話します。

政府は、「資産所得倍増プラン」と銘打ってNISAの口座数を倍増させたい考えです。