フィリピンの首都マニラで今年8月、日本人男性2人が銃で撃たれ死亡した事件で、12日、実行役とされるフィリピン人の被告2人の裁判が開かれました。フィリピンに派遣された警視庁の捜査員も傍聴しています。

この事件は今年8月マニラの繁華街で、いずれも都内に住む佐鳥秀明さん(当時53)と中山晃延さん(当時41)がタクシーを降りた直後に銃で撃たれ死亡したものです。

マニラで12日、実行役として訴追されたフィリピン国籍の被告2人の裁判が開かれ、検察側は事件直前に被告らが被害者と一緒に行動していたことを示す防犯カメラ映像などの証拠資料を提出しました。

被告2人は地元警察に拘束された後、「別の日本人から殺害を依頼された」などと供述していましたが、これまでの裁判ではいずれも無罪を主張しています。

次回の審理は、来年2月に行われるということです。

12日の裁判は、フィリピンに派遣された警視庁の捜査員も傍聴していて、現地で首謀者の特定に向けた捜査を進めています。