袋井特産の高級メロン「クラウンメロン」をタイへ輸出するため、11月12日、現地の検査官らが検査を行いました。タイへの輸出が再開して3年目、2025年はこれまでで最も多い数のメロンが厳しいチェックを受けました。

静岡県袋井市のクラウンメロンを出荷する施設を訪れたのは、タイ政府の担当検査官です。世界でも指折りの厳しさとされるタイの輸入基準をクリアできているか、1個1個手に取り、害虫の付着や病気の有無などチェックしていきます。

袋井特産のクラウンメロン。タイの輸入条件が厳格化された影響で輸出できない時期もありましたが、2023年から再開。

年々、輸出量を増やし、3年目の2025年は過去最多となる210玉が検査を受け、すべて合格しました。(2023年:60玉→2024年:167玉→2025年:210玉)

また、今回は検査官自ら温室を視察し、栽培環境について確認しました。

<タイ農業・協同組合省 ナッチャダー検査官>
「高品質のメロンを育てるために多くの方が協力していただけたことを感謝している」

<県温室農協組合クラウンメロン支所 鈴木陽介事務長>
「いいメロンの生産を継続して現地の方々に評価していただいて、世界中にクラウンメロンの名前が広がっていけば」

輸出されたクラウンメロンは、バンコクの高級スーパーで取り扱われるほか、来週、担当者がタイに渡りプロモーション活動を行うということです。