日本各地でクマによる被害が相次ぐなか、ヨーロッパでもルーマニアやスロバキアなど東欧の山岳地帯でクマが人を襲うケースが増加していて、法改正の動きが出てきています。
地元メディアなどによりますと、東欧・ルーマニアでは、ヨーロッパで最多のおよそ1万頭のヒグマが生息していると推定されていて、今年7月には観光客が襲われて死亡しています。
過去5年間では、19人が死亡し、20年間で274人が重傷を負ったとされています。
ルーマニア政府はこうした事態を受けて、去年、年間に駆除できるクマの数を500頭近くに倍増させました。
さらに、今月になって駆除の方法についての法改正案をまとめ、「まずは脅かして追い払う」から危害を加えそうな場合は、「速やかに射殺」できるようになります。
一方、およそ1300頭のヒグマが生息しているとされるスロバキアでも、今年4月に59歳の男性がクマに襲われて死亡し、政府は350頭の駆除を目指すと発表しています。
しかし、動物愛護団体などが「駆除では問題は解決しない」と反発していて、クマの住処を奪う環境破壊なども問題となっています。
また、ルーマニアやスロバキアが加盟するEU=ヨーロッパ連合は、「クマによる被害が確認された場合」や「解決策がない場合」に限り駆除を認めていて、難しい対応が求められています。
注目の記事
高市政権の物価高対策に野党から不満の声 与党は“物価高対策”を提言「重点支援地方交付金」とは【Nスタ解説】

【独自】八丈島・土石流被害の教職員住宅は「土砂災害特別警戒区域」指定も都は入居者に説明せず 2度の改修要求も工事は行われず「ちょっと間違えば死んでいた」 台風22号・23号

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「ChatGPTと結婚しました」AIからプロポーズされ結婚式を挙げた女性(32)「相談していたら親身になってくれた」一方で葛藤も…【岡山】

「タバコがクマ対策に使える?」「大声を出すことは有効?」クマによる人的被害を防ぐ基本のQ&A 正しく知って無駄な衝突をしないために

デマと誹謗中傷飛び交った宮城県知事選「悪行14選」拡散した男性は? 誤情報でかすんだ政策論争【報道特集】









