ハンセン病をテーマにした映画「あん」の原作で知られる詩人のドリアン助川(すけがわ)さんが、ハンセン病にまつわる書籍を集めた岡山市北区の読書室を訪問しました。
(詩人・ドリアン助川さん)「こんにちは~」

岡山市北区の表町商店街にある読書室を訪れたのは、作家で詩人のドリアン助川さんです。

ハンセン病をテーマにした映画「あん」の原作など数多くの小説や詩集を手がけているほか、東京の大学でハンセン病文学の研究もしています。

(詩人・ドリアン助川さん)
「商店街のこういう場所に、ハンセン病関連の図書がこれだけ揃っているというのは、日本でここだけじゃないですかね」

今回、赤磐市出身の詩人、永瀬清子さんについての講演会を開くため岡山を訪れたという、助川さん。永瀬さんの詩集やハンセン病にまつわる書籍を集めた施設があると聞き、この場所を訪ねました。

当時、ハンセン病患者と交流しながら執筆活動を続けていた永瀬さんの作品に、今も刺激を受けているといいます。
(詩人・ドリアン助川さん)
「(永瀬さんは)自分の夢から欲求まで、ごまかさずに書く人。(自分も)ハンセン病を描きつつ、ハンセン病を超えていかなきゃいけない。人間の命の普遍的なところにもっていかないといけないと思っているんですよね」
本を見てまわったあと、助川さんは瀬戸内市にある長島愛生園を見学しました。助川さんは今後も、ハンセン病問題と向き合い、言葉を綴っていきたいと話していました。














