被爆体験者の救済をめぐり、厚労省の有識者検討会は、医療費を助成する対象疾病に7種類のがんを追加するとの報告書をまとめました。

国が定めた被爆地域外で原爆に遭った被爆体験者の支援事業で、医療費助成の対象疾病は現在「精神疾患やその合併症」に限定され、これまで「がん」は含まれていませんでした。

9日に公表された報告書では、胃がんや大腸がん、乳がんなど7つのがんについて、現在対象となっている合併症と発がんとの関連を調べる研究に協力した被爆体験者に対し、医療費を支給するとしています。

医療費の支給は、来年4月から開始される見通しです。