任期満了に伴う来年4月の長崎市長選挙に、現職の田上富久市長が立候補しないことを9日、表明しました。

4期にわたり長崎の町づくりと平和行政に力を注いできた田上長崎市長。

記者
「きょう公にされるということで今のお気持ちをお聞かせください」
田上長崎市長
「自分の中では整理できてますのでそういう意味ではスッキリしています」

田上市長は2007年、市長選のさなかに伊藤前市長が銃撃され死亡したのを受けて立候補し初当選しました。

市民と行政の融和を目指して市政運営に取り組んできた一方、公会堂の解体や新庁舎の建設などを巡って市民と対立する場面もありました。

また、平和行政を巡ってはNPT再検討会議などに合わせて海外を訪問し、核兵器廃絶を世界に訴えてきました。

来年4月の市長選について年内に態度を表明するとしていた田上市長は、9日の市議会最終本会議で出馬しないことを表明しました。

田上長崎市長
「私は今期を機に長崎市長としての立場を離れ、5期目を目指さないという決断をいたしました。まちづくりは10年単位で考える必要があると常々申し上げてきました。これから本格的に始まる新しいステップも少し時間のかかる作業になると思います。であれば、それは新しいリーダーのもとでしっかりと進める方が良いと思います」

田上市長は午後1時から記者会見を開き、不出馬の理由などを説明することにしています。

任期満了に伴う来年4月の長崎市長選挙にはこれまでに、会社経営の原拓也さんが出馬を表明しています。