来年穫れる主食用のコメの生産量の見通しを近く、政府が示すことがわかりました。

複数の関係者によりますと、農林水産省は来年の主食用のコメについて、生産量を今年より少ない711万トンに、需要量を694万トンから711万トン程度になると見込んでいて、需要をまかなう生産になるとしています。

今年穫れるコメは、去年と比べ、大幅に増える見通しで、来年の民間在庫量も10年ぶりの高い水準まで回復するとみられます。ただ、仮にコメが余った場合、価格が暴落し、農家の経営状況に影響を及ぼすことなどから、「需要に応じた生産」を示すということです。

農水省はこの見通しを来年のコメを生産する際の目安にしてほしい考えで、近く開く会議の議論などを踏まえて、決定する方針です。