心躍るクリスマスまであと2週間あまり…。ただ、今年は例年と少し違います。値上げの波がクリスマスディナーの定番、ローストチキンやケーキに押し寄せているのです。
表面はパリッと中はジューシーに。クリスマスの定番、まるまる1羽をじっくり焼き上げるローストチキンです。今年は2800円と去年よりおよそ200円値上げしたといいます。
鳥新仲宿本店 徳弘秀樹 店長
「2割3割ぐらい仕入れ値が値上がり。何年ぶりというか初めてでしょうね、こんな高値。(販売価格を)上げなければね、私達がもう存続できない」
10月の鶏肉の卸売価格はもも肉、むね肉ともに去年より15%ほど上昇。むね肉は30年ぶりの高値です。最大の要因は鶏のえさ代。円安や輸送費の上昇で、2年前より5割上がっています。
「子供も鶏肉好きですし、やっぱりクリスマスといえばチキンっていうイメージがすごく強いので、やっぱり欠かせないです。高くなると困りますね」
「家計にとっては値上げは厳しいですよね。でもやっぱりクリスマスには(ローストチキンを)食べたいよね」
「厳しいですよ。年金は下がるし、生活費そういうものは全部上がってるし」
鶏肉の値上がりはスーパーでも。去年より2割値上がりしています。
アキダイ 秋葉弘道 社長
「国産の鶏肉の人気が上がってたところに、鳥インフルエンザでまたさらに値段が上がっちゃった。鶏肉はこれから先さらに不足する」
もう一つ大きな要因は、全国で猛威をふるう鳥インフルエンザの影響です。殺処分は昨シーズンは189万羽でしたが、今シーズンは2倍以上の400万羽以上に上っています。
一方、値上げの波はクリスマスケーキにも。去年2750円で販売していましたが、今年は200円値上げし2950円にしたといいます。
アドリア洋菓子店 佐藤哲郎 代表取締役
「春ぐらいから、今年のクリスマスは相当いろいろなものが上がると言われていて、本当はもう少し(値段を)上げたいというのが本音ですが、気持ちはもう本当に限界です」
今月のたまごMサイズ1キログラムの価格は272円と、去年よりもおよそ3割上昇。9年ぶりの高値です。さらに小麦粉や砂糖、牛乳、イチゴをはじめ、あらゆる原材料が値上がりしています。
客
「(去年は)4000円とかそういう金額はあまり見なかったような気がする。4000円のケーキが出てきたのかなと思ってびっくりしました」
来年も4000品目以上の食品の値上げが控えていて、今年は値上げを実感しながらのクリスマスとなりそうです。
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