各地でクマの出没が相次いでいます。秋田、岩手、山形では、きのうクマに襲われ、3人がけがをしました。

きのう午前6時ごろ、秋田県能代市の農道で、散歩をしていた78歳の女性がクマに襲われました。クマは3頭いて、このうち成獣とみられる体長およそ1メートルの1頭が女性の背中を引っかいたということです。

女性は自力で歩いて帰宅したあとに病院に運ばれ、連絡を受けた親族が警察に通報しました。女性は会話が可能で、命に別状はないということです。

一方、岩手県北上市では、きのう午前8時ごろ、草刈り作業を行うため市道を歩いていた61歳の男性が道路脇から出てきた親子とみられるクマ2頭と出くわしました。男性は突然襲ってきた1頭に左脚をかまれて軽傷を負いました。

きのう午後に、現場近くで親子のクマ2頭が猟友会によって駆除され、市は男性を襲った同一個体の可能性が高いとみています。

また、山形県庄内町の山中できのう午前10時前、キノコ採りをしていた41歳の男性がクマに襲われました。男性は顔や右足をクマにかまれたり引っかかれたりされましたが、会話はできて命に別状はないということです。

山形県内でも連日、市街地などでクマの出没が相次いでいて、警察が注意を呼び掛けています。