秋めいて来て、野菜や果物のおいしい季節がやってきました。安くて新鮮な野菜を多くの人に味わってほしいー。ユニークなアイデアで人気の直売所がありました。

<井手春希アナウンサー>

「富士宮市にやって来ました。その安い直売所というのが農民市場。朝から続々とお客さんが入っているんですけども…見てください!こんなに長い立派な大根200円です」

35年ほど前に開店した「農民市場」。地元で採れた野菜や果物、お惣菜を販売しています。

<井手春希アナウンサー>

「なぜこんなにいっぱい買ったんですか?」

<買い物客>

「息子が中華料理店をやっているんです。だから少しでも安いものを買って行ってあげようかなと。とにかく採れ立てだし、しなびたようなものは売っていないし」

『朝採れの新鮮な野菜』ー

自宅で食べるだけでなく、子どもや友だちに頼まれて買いに来るお客さんがやって来ます。

3年前から代表を務める池上和秀さんです。

<井手春希アナウンサー>

「見たことがないこのキュウリ」

<農民市場 池上和秀さん>

「キュウリですけど(笑)」

<井手春希アナウンサー>

「240円です」

<農民市場 池上和秀さん>

「これだとスーパーには置けないんですけど、こういうところなら、普通では売れないものも売れるので農家さんも助かると思いますし、買う人はお得だと思います」

<井手春希アナウンサー>

「値段はどういうふうに決めるんですか?」

<農民市場 池上和秀さん>

「値段は農家さんが売りたい値段をつけて持って来てくれるんでもうお任せでやっています」

<井手春希アナウンサー>

「農家さんが決めているんですねいいのかな?この値段で」

インゲンは200gほど入って160円でした!

農民市場に登録している農家は100軒ほど。

池上さんは「安さはもちろん、珍しい野菜が並ぶこともあるんですよ」と言います。

そして、農民市場の名物がー

<井手春希アナウンサー>

「これ、何個入ってます~?」

<詰め放題をする客>

「わかりません(笑)」

<井手春希アナウンサー>

「これだけ詰めて値段が…」

<詰め放題をする客>

「500円。夢中になりますね」

袋から飛び出てもOK!

落とさなければいいんです!

<井手春希アナウンサー>

「ゲリラ開催って風に書いてあるんですね。これはどういう意味ですか?」

<農民市場 池上和秀さん>

「いつやるというのは決まっていなくて、なるべくたくさんの日にやれるようにしています」

今年7月に始めた詰め放題。

これまでになすやピーマン、さつまいも、梨で開催。

きょうは、柿とリンゴ、ミカンでした。

<井手春希アナウンサー>

「時間制限はありますか?」

<農民市場 池上和秀さん>

「ないです」「うまく隙間に小さなミカンを入れる感じで」

<井手春希アナウンサー>

「そっか、そっか、大きいものの間にこうやって詰めていくってことですね。よいしょっ!アッ、アッ、アッ、アッ、アッ!落ちる落ちる」

<井手春希アナウンサー>

「よいっしょ!どうでしょうか?

<農民市場 池上和秀さん>

「いいと思います」

<井手春希アナウンサー>

「大丈夫ですか!ほぼほぼ袋ではなく手で支えております。これでなんと500円です!うれしい!」

この日は静岡市清水と沼津の農家が作った極早生ミカン。

皮にすれた傷などありましたが、おいしいミカンでした。

<井手春希アナウンサー>

「詰め放題をやるというのも楽しいですし、ひとつひとつがお買い得で新鮮。お客さんも自然と笑顔になっていました」

<農民市場 池上和秀さん>

「ちょうど10月からいろんなものが値上げでみなさん苦しんでいると思いますので、少しでもみなさんの生活に協力できればという思いはあります」

<井手春希アナウンサー>

「また私、ゲリラ開催ということなんで、ミカン以外の時にも来ますね」

<農民市場 池上和秀さん>

「はい、来てください」

井手さんはミカン42個を詰めました。