岡山県津山市内を走るコミュニティーバス「ごんごバス」が、今月(10月)20日から大幅に減便することになりました。期間は当面とのことですが、運転手の不足が要因で、市民からは今後の影響への不安の声が聞かれます。

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中鉄北部バスが津山市内で運行している「ごんごバス」です。現在ある6路線のうち、3路線が今月20日から当面減便になります。毎日運行している「小循環線」と「勝北線」が週2日に。「加茂線」が週3日になります。

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(利用者)
「大変だよ。不便だよ。行くところがなくなる」

減便の原因になったのは運転手の不足です。運行する中鉄北部バスによると、7月時点で24人いた正規の運転手が退職や休職で22人に減少。今月に入ってから一部の路線で便数を減らし、通常は運転業務にあたらない社員も使ってやりくりしたものの、補充ができなかったということです。

「ごんごバス」は、津山市からの委託を受け、1999年に運行を開始。現在は、市が6路線で運用するバス8台のうち6台を購入し、貸与している形です。今回の減便を受け市は、周辺の自治体とも協力してバスの運転ができる体験会などを実施し、運転手の確保に向けた支援をしていきたいとしています。

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中鉄北部バスはRSKの取材に対し、「利用者にご迷惑をおかけして大変申しわけない。できるだけはやく対応できるよう運転手の確保を進める」とコメントしています。

(利用者)
「いなかの方の客が少ない路線が減便と聞いているので、病院に行ったりするのが困るんじゃないかなと思う」

地域住民の移動手段の1つであることから今後の影響が懸念されます。