山口県萩市の公園で、長さ50メートルにわたるハギの花のトンネルが見頃を迎えています。夏の猛暑の影響もあったようです。(15日取材)

萩の町並みや日本海を見下ろす萩市椿東の「陶芸の村公園」です。およそ50メートルにわたってハギの花が咲いています。13日ごろに一気に咲き始め今が見頃です。

花のトンネルになるように支柱が立てられていますが、強い日ざしが照りつけた夏の猛暑の影響で、天井にあたる部分はうまく育ちませんでした。その分、中まで光が届き、内側は花の数が多くなっています。花びらがクモの糸にぶら下がり、宙を舞っているようなようすも見られました。

マメ科のハギは本州や九州に広く分布し、古くから秋の花として歌人に愛されてきました。「万葉集」ではウメやサクラではなく、ハギの花が最も多く詠まれています。萩市の名前の由来とされ、市の花に指定されています。見頃はもうしばらく続きそうです。