サルによる農作物の被害を防ごうと14日、山口県下関市で研修会が開かれました。

研修会には下関市内の農業生産法人や、鳥獣被害対策に関心のある自治会の関係者などおよそ20人が参加しました。

下関農林事務所管内では去年からサルによる被害が目立ち始め、今シーズンは豊田町で小麦や大豆に大きな被害が出たということです。

野生生物保護管理事務所 赤松萌鈴研究員
「(サルは)一回電子柵で痛い目に遭ったら、同じような形をした電気柵には目で判断してそこに近づかなくなります」

野生動物の専門家がサルの生態や対策を説明しました。サルは昼間は群れで活動し、目で見て危険を判断する特徴があるということです。

追い払うには「ロケット花火」や「電動ガン」などを使って、季節に関係なく何度も繰り返し恐怖心を与えることが重要とされています。

研修会の参加者
「(サルの対策は)1人2人ではだめですので、集落全体で、地域全体でみんなで取り組むということが重要だと思います」

下関農林事務所では猟友会の協力も得て、地域ぐるみでの対策を進めたいとしています。