プロレスラーの木村花さんがおととし、フジテレビの番組に出演後、SNS上で誹謗中傷にあい、自ら命を絶った問題で、フジテレビ側が「安全配慮を怠った」などとして、花さんの母親がきょう、損害賠償を求める訴えを起こしました。
シェアハウスで暮らす男女の恋愛模様などを描いたリアリティーショー「テラスハウス」に出演していた木村花さんはおととし、番組で放送された立ち振る舞いについてSNS上で誹謗中傷を受け、その後、自ら命を絶ちました。
花さんの母親の響子さんはきょう、フジテレビと制作会社が花さんに対する安全配慮義務を怠ったなどとして、総額1億4000万円あまりの損害賠償を支払うよう求める訴えを東京地裁に起こしました。
響子さんの弁護団は訴えの中で、フジテレビ側が花さんから提出を受けた同意書で、スケジュールや演出などについて「全て指示・決定に従うことを誓約する」とし、違反した場合は高額の賠償を約束したことを重視。さらに、番組が台本がないことを積極的に宣伝したことなどから「出演者が批判の標的になりやすかった」としています。
弁護団はこうした契約の拘束性やリアリティーショーの特徴などに伴い、フジテレビ側には安全配慮の義務があったと主張しています。
その上で、番組が地上波放送前に動画配信サービスで配信され、これについて誹謗中傷を受けた花さんが自傷行為に及んだいきさつを説明。フジテレビ側のその後の対応について、弁護団は問題視しています。
弁護団の会見
「フジテレビも制作会社もですね、それ(自傷行為)を認識していたというふうに考えています。(地上波で)放送することによって誹謗中傷が非常に増えるということは、はっきり分かっていたにもかかわらず、それに対して何も対処することがないまま番組の放送を続けたということについて、非常に大きな責任があると考えております」
木村響子さん
「出演者を使い捨てのような形で人として扱ってないなというのを私すごく感じたので、本当に自分の家族や大事な人が出演してると思ったら同じことはできないと思うんですよね」
響子さんは会見でこう述べた上で、改めて「誹謗中傷をなくしたい」と訴えました。
フジテレビは、「訴状が正式に届いていないので、コメントは控えさせていただきます」としています。
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