働く人1人あたりの今年10月の現金給与の総額は、前の年の同じ月と比べて1.8パーセント増え、10か月連続で上昇しました。一方、物価の変動を反映した実質賃金は、7か月連続で減少しています。

厚生労働省によりますと、基本給や残業代などを合わせた働く人1人あたりの今年10月の現金給与の総額は27万5888円でした。前の年の同じ月から1.8パーセント増え、10か月連続の上昇となりました。

一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月から2.6パーセント減り、7か月連続で減少しています。

厚労省は「給与は増加傾向であるものの、物価の上昇に賃金が追い付いていない状況」だとしています。