熊本県の木村敬知事は、昨日(10月9日)の定例記者会見で、前日に福岡県での九州半導体産業展で講演した内容について真意を問われました。

木村敬知事は台湾の半導体大手TSMCの熊本進出について、新しいことが起きると足を引っ張る人がいるという、極めてマイナスなイメージを持つ『肥後の引き倒し』という熊本の言葉を使いながら「外資系のどでかい企業が突然やってきて不安に思っている人がものすごくいる」と発言しました。

加えて、半導体工場が水を多く必要とする中、地下水を大事にする県民性を『なんとも言えない土着の宗教』と表現したということです。

木村知事は「講演の一部を切り取った形ではあるが事実」と認めた上で、それぞれについて釈明しました。

『肥後の引き倒し』について

TSMCの進出で良いことばかりが注目される一方、新しい動きに抵抗を感じる人が一定数いて、交通渋滞、人手不足、地下水などの課題解決に取り組むという文脈で発言したものでマイナスな言葉として使用したわけではない

『土着の宗教』について

県外の人から、なぜ熊本の人はそんなに地下水にこだわるのか?と問われることが多く『それは熊本人の魂です』という熱い思い、つまり、地下水を守りたいという強い信念を表現するための比喩として使用した

木村知事は、マイナスの意味では捉えていないと強調し「県民を揶揄するような趣旨は全くない」と明確に否定しました。

※会見の様子は動画でご覧いただけます。