当時の勤務先で女子児童に性的暴行などを繰り返した罪に問われた元・小学校教員の男の初公判が7日、広島地裁で開かました。男は涙ながらに起訴内容を認めました。
不同意わいせつなどの罪で起訴されたのは、元・広島市立小学校教員の中島健夫被告(39)です。
起訴状によりますと、中島被告は2月から5月までの間、当時勤務していた広島市内の小学校の教室で、女子児童2人に対して計4回にわたり、手で目を覆ったうえで着衣をずらして胸を触るなどの性的暴行を加え、その様子を複数のタブレットなどで撮影・保存したとされています。
初公判で中島被告は「私がした最低の行為です。すみません、申し訳ありません」と涙で声を震わせながら起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は「担任として受け持っていた女子児童を“体調確認のための検温”と偽って誰もいない教室に呼び出し、『目をつぶった方がリラックスできる』と言って女子児童の視界を奪って犯行に及んだ」などと指摘しました。
また、中島被告が警察に対し、起訴事実以外にも同様の犯行を繰り返していたことをほのめかす供述をしていることも裁判で明かされ、検察側は10月下旬に別の事件について追起訴する方針です。
弁護側は起訴内容について争わない方針で、次回の裁判は12月9日に開かれます。