5日午後3時半頃、静岡県沼津市の沼津港で遊覧船が岸壁に衝突する事故がありました。この事故で船内の階段から落ちた15人がけがをしました。

事故を起こしたのは、沼津市の千鳥観光汽船が運航する沼津港遊覧船「ちどり」です。消防や海保によりますと、船内には子ども5人を含む乗員・乗客40人がいて、男性6人、女性9人が階段から落ちてけがをしましたが、命に別状はないということです。

事故の様子を目撃した人によりますと、遊覧船は「減速せずに突っ込んだ」ということです。遊覧船は船首が岸壁の高さで壊れていて、船は岸壁に真っ直ぐ突っ込んだものとみられます。

関係者によりますと、事故は午後3時半着の船が着岸するタイミングで発生し、衝突の理由はわからないということです。船は船長と機関士の計2人が運航していて、いずれもベテランだったということです。出航前に異常は見られなかったということです。

海保によりますと、この遊覧船は内浦湾を遊覧する客船だということです。