国内最大級の竜巻で静岡県牧之原市などに被害が出てからまもなく1か月です。現在も住宅の被害認定調査が進められていますが判定の結果により、十分な支援金が得られないケースも出ています。

2025年9月5日、牧之原市から吉田町にかけて竜巻が発生し、牧之原市では住宅853棟に被害が出ました。(※9月30日時点)

<被災した人>
「屋根が半分飛ばされて、雨が入ってきた。(判定結果は)全壊だと思ったが全壊にならなくて」

被災者への支援金は住宅が全壊と判定された場合最大300万円、損害割合が30%台の中規模半壊の場合は最大100万円です。

「被害認定調査」は、屋根、外壁、内壁など、各部位に最大15点が割り振られ、合わせて50点以上で全壊になります。

仮に一部分に大きな被害が出ていたとしても、その他の場所の被害程度によっては、全壊の判定が出ないケースもあります。

市は希望者から再調査を受け付けています。

<再調査を受ける住民>
「(家の復旧は)1000万円くらいの作業になる。20点以上で半壊だったので、家を調べてもらったら19点だった。切ないですよね。あと1点あれば、もらえる補助が変わるので、倍くらい」

<牧之原市税務課資産税係 鈴木宏洋主任>
「全国的にも前例が少ないので、私たちも手探りでやっている状況です。なるべく被災された方の気持ちに寄り添った判定が出るように調査を進めていきたい」

国内最大級の竜巻の爪痕は、いまも被災地に色濃く残っています。