ラグビー日本代表で現役のレジェンド、リーチマイケル選手が静岡市の高校に指導にやってきました。10月1日、小中学生らに混じってラグビーを楽しみました。現場から新城健太アナウンサーが伝えます。
<新城健太アナウンサー>
「静岡市葵区の科学技術高校のグラウンドです。こちらでは定期的に『放課後ラグビー教室』が開かれていて、高校生のラグビー部員に交じって地元の小中学生が一緒にラグビーをしています。きょうはこのグラウンドに現役のラグビー日本代表リーチ マイケル選手が訪れています。なぜこちらに来たのか、そこには科学技術高校ラグビー部員の熱意がありました」
午後4時半、拍手に包まれながら科学技術高校の視聴覚室に現れたのは現役のラグビー日本代表リーチマイケル選手と、高校時代の恩師・佐藤幹夫さんです。
ラグビー・リーグワンのブレイブルーパス東京に所属するリーチ選手は献身的な守備や強力な推進力が特徴。何よりチームを支える精神力に秀でていて日本代表でもキャプテンを務めました。
そんな現役レジェンドが科学技術高校を訪れた理由。それはラグビー部員たちが取り組んでいる普及活動です。
<科学技術高校ラグビー部 杉本陽太さん>
「リーチ選手が放課後ラグビーに強い興味をもってくれて。この教室がリーチ選手をひきつけてくれた」
現在、科学技術高校で小中学生を対象に毎週水曜日に開かれている「放課後ラグビー教室」。静岡県内の公立中学校にはラグビー部がないため、平日でもラグビーに親しんでもらうための取り組みです。
<科学技術高校ラグビー部 黒田保則監督>
「あくまで異世代の交流が図れるというメリットを活かしつつ、ラグビーの関心度、競技人口を増やすきっかけになればと考えている」
2025年、放課後ラグビーが10周年を迎えることを記念して、生徒たちはリーチマイケル選手を招き、子どもたちにラグビーや人生で大切なことを伝えてほしいと考えたのです。
<杉本さん>
「リーチ選手はもともと高校時代は小柄で線が細かったんですが、努力を重ね日本代表まで上りつめた人で、目標を持つ大切さとか努力を継続する価値が知れるかと思います」
そして訪れた夢の時間。リーチ選手は自身の経験を語りました。
<リーチマイケル選手>
「キャリアの中で12回骨折して14回手術をしています。ケガをしたときは普段できないことして、ケガでネガティブにならずに、骨折したら上半身を鍛えたり勉強したりします」
<杉本さん>
「リーチ選手も高校のころから頑張って日本代表になれたと聞けて良かったです」
講演会の後、現役ラグビー日本代表のリーチ選手と、リーチ選手の高校時代の恩師・佐藤幹夫先生に話を聞きました。
<新城アナウンサー>
「こちらにはリーチ マイケル選手と佐藤先生にお越しいただきました。まずはリーチマイケル選手、今回、科学技術高校を訪れた理由を教えてください」
<リーチ マイケル選手>
「生徒の企画で本に書いてあるストーリーだったり、生徒たちの質問に答えたりそういう企画で来ました」
<新城アナウンサー>
「どういう思いを感じ取りましたか」
<リーチ選手>
「やっぱり生徒たちが企画したイベントにいろんな質問があって、特に面白かったのは選手とのつながり、今までの流れ。そこはよかったかなと」
<新城アナウンサー>
「(子どもたちと)一緒にプレーしていかがでしたか」
<リーチ選手>
「子どもたちと久々に一緒に練習したり遊んだりして1年若返ったかなと思います」
<新城アナウンサー>
「続いて佐藤さん、放課後ラグビー教室をどういう存在になりそうですか?」
<恩師 佐藤幹夫さん>
「素晴らしいですよね。自分たちで考えてやっていくというのは、判断力とかついてきますし、これから5年後、10年後が非常に楽しみです」
<新城アナウンサー>
「高校時代、ニュージーランドから来たリーチ選手はどんな選手でしたか」
<恩師 佐藤幹夫さん>
「細くてかわいい顔をしていて、今とはちょっと違いますけど」
<新城アナウンサー>
「78キロで来日して、卒業の時には100キロ超えていましたが、どういうトレーニングで体重を増やしましたか」
<リーチ選手>
「幹夫先生にはレストランに連れて行ってもらって、後は自主練習だったり筋トレをやり続けたので、当時に比べたら112キロなので、相当体を作ってきました」
<新城アナウンサー>
「子どもたちにどういう思いを伝えていきたいですか」
<リーチ選手>
「高校3年間で何をやるか、高校3年でどうやって頑張るか、いろんな仲間もできるし、楽しくいろんな経験をしてほしいなと思います」