全国の郵便局で、配達の前後に飲酒していないか確認する点呼が行われていなかった問題で、八代市にある郵便局も国土交通省から行政処分を受けました。

今日(10月1日)、国土交通省の担当者が日本郵便側に行政処分に伝える書面を手渡しました。

その内容は、全国111の郵便局、あわせて188台の車を使用停止にするというものです。

処分を受けた郵便局のうち、1か所が八代市にある「泉郵便局」です。

日本郵便によりますと、泉郵便局では、今年2月から3月にかけて点呼をしていなかったことが明らかになったということです。

その回数は90回を超えるとみられています。

また、実際は点呼をしていないにも関わらず「実施した」と嘘の記録をつけていたことも確認されています。

そのため、国土交通省は泉郵便局に1台しかない配達用の車について、10月8日から約5か月間(153日間)使用を停止する行政処分をしました。

日本郵便は、「配達に影響が出ないよう対応していく」としています。

郵便などの運送業者には、配達に行く前後の点呼が法律で義務付けられています。原則対面です。

実施されていないと判断された点呼の中には、1人でアルコール検知器を使って確認したケースも含まれます。

日本郵便の執行役員は「大きく傷ついた郵便局の信頼を回復できるよう全力で取り組む」とコメントしています。