熊本県は、八代海に出していた2件の赤潮警報について、基準値を下回ったとして9月29日に解除しました。
県は今年8月12日、八代海で基準値を超える赤潮を確認したとして「シャットネラ属」、25日に「カレニア ミキモトイ」の赤潮警報を発表しました。
しかし、9月29日の調査で八代海に14ある全ての調査地点でいずれのプランクトンも確認されず、新たな被害もないことから、県は9月29日赤潮警報を解除しました。
今回の赤潮では、上天草市で養殖のシマアジ約6500匹が死に、被害額は212万円に上っています。
県は漁業者などに対し、「今後も海の変化が見られた時は報告してほしい」と呼びかけています。
また、対策本部も9月29日解散されました。
2022年に八代海でカレニアミキモトイが原因の赤潮が発生した時には、養殖のシマアジやトラフグなどが死に、約19億円の漁業被害が出ました。
また、2024年の熊本県内の赤潮の漁業被害は約15億円に上りました。
今回の被害額が例年と比べて少ないのは、梅雨が早く、赤潮の原因になるプランクトンと競合するプランクトンが多く発生したためとみられています。