3年前に落雷による火災で焼けた香川県坂出市にある国宝・神谷(かんだに)神社本殿の屋根の保存・修理作業が終わり、報道陣に公開されました。

檜皮が新たに葺き直されました。年代が確認できるものとしては、日本最古と言われる三間社流造。その屋根が本来の姿を取り戻した神谷神社本殿です。

鎌倉時代の初期に建立され、国宝に指定されていますが、2022年9月に、落雷のため、屋根全体を焼失しました。

2023年10月から国・県・市の補助やクラウドファンディングで集めた資金など、1億5,000万円あまりをかけて保存修理を行っていました。

落雷を避けるため新たに避雷設備も取り付けられています。
(神谷神社 中尾格宮司)
「全国各地の方々からご支援をいただき修復ができた。心から感謝しているところでございます。できるだけ今の状態が朽ち果てないようにキープしながら守っていければ」

神社では防火設備の復旧工事を来年3月まで行い、その後、一般に公開する日を設けたいとしています。