世界の若手指揮者の登竜門ブザンソン国際指揮者コンクールで、岡山県出身の米田覚士(よねだ・さとし)さんが優勝しました。米田さんの恩師や旧友からも喜びの声が聞かれました。

(米田覚士さん)
「私は美しく素晴らしい音楽を世界中の人と共有できる指揮者になりたいです」

おととい(27日)、フランスのブザンソンで開催された「国際指揮者コンクール」で優勝した米田覚士さんです。

岡山県出身の米田さんは、2021年の東京国際音楽コンクールで入賞し、日本の主要なオーケストラで指揮を務めています。

今回優勝したブザンソン国際指揮者コンクールは、かつて世界的な指揮者、小澤征爾さんや佐渡裕さんも優勝した、まさに世界の若手指揮者の登竜門とも言える大会です。

(岡山城東高校で音楽を指導した森野啓司さん)
「本当にびっくりして大喜びというか、めちゃくちゃうれしかったです」

喜びの声を口にするのは、米田さんが通っていた岡山城東高校で音楽を指導した森野啓司さんです。高校時代はピアノなど幅広い音楽に興味を示していたという米田さん。その音楽への情熱が優勝につながったのではと森野さんは話します。

(岡山城東高校で音楽を指導した森野啓司さん)
「純粋に1位をとりたいというよりは、本当にいい音楽をしたいというか、オーケストラのメンバーといい音楽を作りたいという純粋な気持ちですかね。それが伝わったんじゃないかなと思います」

華麗な演奏を披露するのは、米田さんの高校時代の同級生で現在はユーチューバーピアニスト「フォルテ」として活動する渡辺光貴さんです。

高校時代から並々ならぬ音楽への愛を示していたという米田さん。同級生にとっては、今回の優勝は驚きではなかったといいます。

(同級生 ユーチューバーピアニスト「フォルテ」 渡辺光貴さん)
「いっしょに何回もいろんなコンサートに行ったこともありますし、横で座っているときにもずっと目が輝いていた。違う次元で常に感動していたというのを身に染みて感じていて、優勝を聞いた瞬間もやっぱりなという感じでした」

米田さんの活躍に、地元・岡山からもより大きな期待が寄せられています。