岡山映像ライブラリーセンターに眠る過去の秘蔵映像をお届けするニュースプレイバック。1962年の9月に撮影された、少しユニークな観覧船です。

日もすっかり落ちたころ、高松港の桟橋から乗船口へたくさんの人が吸い込まれていきます。人々が乗り込んだのは宇野ー高松間を行き来する宇高国道フェリー。当時は本州と四国を結ぶ交通の要でした。

港周辺の夜景を横目に沖へと進んでいく中、乗客たちのお目当てはというと…。

空に浮かぶ見事な月です。この船は中秋の名月に合わせて運航されていた「観月船」で乗客らは海上での月見を楽しみました。

船上ではタレントの撮影会も行われ、「花より団子」ならぬ「月よりスター」とばかりに撮影に興じる男性達も。乗客たちはそれぞれの楽しみ方で秋の夜長を過ごしたようです。