2020年の7月豪雨で入所者14人が亡くなった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の跡地などに、村は復興祈念公園と道の駅を整備する方針です。
球磨村で唯一の特別養護老人ホームだった千寿園では、2020年7月豪雨で施設の1階部分が浸水し、入所者14人が亡くなりました。

施設は現在、村の高台にある総合運動公園の敷地内で事業を再開していて、元々あった場所は更地になっています。
球磨村によりますと、この千寿園の跡地と、同じく被災した隣接する渡小学校の跡地を含む約4.2ヘクタールに、復興祈念公園と道の駅を整備する方針を固めました。

公園には災害の記憶を継承する思いを込め、モニュメントの設置も検討しています。
村は今後、検討委員会を設けて整備の方向性について協議し、今年度中に基本計画を策定する予定です。
球磨村 松谷浩一村長「多くの方が犠牲になられましたけど、この場所を慰霊の意味も込めて、検討委員会には素晴らしい施設にして頂きたい」