熊本市動植物園が、絶滅が懸念されている動物を保全できている動物園として、8月に環境省から認定されました。その動植物園で今日(23日)、希少な動物を巡るツアーが行われました。
記者「現在、熊本市動植物園では40種ほどの絶滅危惧種の動物が飼育されています。今回、そのうちの30種類が『種の保存法』に基づく希少動物に認定されました」

認定は、希少な動物の保護や繁殖について一定の基準を満たしている施設が対象で、熊本市動植物園を含めて全国で25か所あります。
熊本市動植物園 松本充史園長「この認定を受けるには希少種を保全をしている実績が必要です。そこを評価されたのはとても大きなこと」

認定を受けた施設同士では、動物のやり取りを通じて希少動物の保護などが進めやすくなります。
この認定を記念して、今日(23日)は園内の希少動物を紹介するツアーが行われました。
ツアーでは、密漁で減っているクロサイのほか、レッサーパンダやイヌワシなどが紹介されました。
参加者「ツルの赤ちゃんがたった3か月で大人と同じ大きさになると聞いて、成長がはやすぎてびっくりした」
――どんなところが楽しかった?
参加者「生き物の不思議さを知れたこと」

動植物園は「動物達がなぜこのような状況になっているのか考えてほしい」と話しています。