空母艦載機による陸上での模擬着艦訓練FCLPが17日、山口県岩国市のアメリカ軍岩国基地で始まりました。

夜も訓練が行われ、関連した飛行はおよそ5時間で168回でした。

FCLPは滑走路を空母の甲板に見立てて、着陸と同時にフルパワーで離陸するタッチアンドゴーを繰り返す訓練です。

激しい騒音を伴うため通常は東京の硫黄島で行われますが、噴火で島での訓練ができなくなったため、アメリカ海軍は17日から岩国基地で実施すると通告していました。

初日の17日は昼の部が終了予定時刻を22分超え、午後4時52分に終了しました。夜は通告どおり午後6時45分に始まり、予定より1時間早い午後8時43分に終わりました。

山口県と岩国市の職員が監視してまとめた結果によりますと、訓練が行われた時間は昼夜合わせて5時間10分でした。

タッチアンドゴーや滑走路上空を通過して旋回するFCLPに関連した飛行は168回でした。騒音の最高値は午後8時19分に滑走路南側の尾津町の騒音測定器で観測した、89.8デシベルでした。

訓練時間中、市に寄せられた騒音への苦情は79件でした。