
一般的なブドウと比べて酸味や渋みが強く、糖度は12度ほどですが、野田村のヤマブドウは冷涼な気候でじっくり熟成するため、糖度は20度近くまで上がるものもあると言います。

収穫初日の16日は、ワイナリーのスタッフを中心に6人で収穫を行いました。
多くの農作物にとって2025年の夏の高温と少雨は厳しい気象条件ですが、ヤマブドウにとっては好条件。

2025年は豊作が期待されるといいます。

(涼海の丘ワイナリー 坂下誠さん)
「今年は雨が少なく 天候も良かったものですから非常にブドウのなりが良くて糖度も上がりが早く今回は早い収穫になっています」

ヤマブドウと一口に言っても、その品種は様々。
涼海の丘ワイナリーでは10種ほどを栽培しています。

(涼海の丘ワイナリー 坂下誠さん)
「この品種は久慈広域野田村の在来種です。今年はすごく糖度の上りが早くて、もう少しするとロゼワインも作られますが、主にジュースに使われております」

「こちらの品種は『野村』という品種です。見た目が逆三角形をして、むちっとした実がギュッと詰まった感じで、とても甘くて比較的酸が山ぶどうの中ではやさしい品種です」

「葛巻種という品種です。 糖度が上がるのは遅いんですが、しっかりとして酸も強く濃厚な果汁が取れるので、ゆっくりゆっくり糖を上げていく品種です」