日本生命からの出向社員が銀行などの資料を不正に持ち出し社内で共有していた問題で、第一生命でも出向者による情報の持ち出しが確認されていたことが分かりました。

関係者によりますと、第一生命から銀行などの金融機関に出向していた社員が保険商品の販売実績に関する資料を無断で持ち出していたということです。

第一生命は去年、代理店での契約者情報の漏えいが判明し、社内で調査したところ、資料の持ち出しがあったことも確認されました。

社外の弁護士と検討した結果、不正競争防止法で定める「営業秘密」には当たらず、法令に違反する事例ではないと判断したということです。

生命保険会社から金融機関への出向者をめぐっては、日本生命で604件の資料が不正に持ち出されていたことが明らかになっています。