日米共同訓練の一環で山口県岩国市のアメリカ軍岩国基地に展開しているアメリカ陸軍のミサイルシステム「タイフォン」が15日、報道関係者に公開されました。
アメリカ陸軍のミサイルシステム「タイフォン」は、ミサイル発射車両と指揮統制車両の1セットで運用されます。
9月11日に始まった日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環で岩国基地に展開しています。日本への展開は初めてです。移動型の中距離ミサイルシステムで、迎撃ミサイルや巡航ミサイルが搭載できます。
第3次元多領域任務部隊司令 ウェイド・ジャーマン大佐
「タイフォンシステムは海上、陸上の領域で効果を発揮します。システムを用いて異なる複数の弾種を使うことで、敵に多くのジレンマを与えることができます」
アメリカ陸軍は「多様な脅威に対してどのような戦術を取るか」が訓練のねらいとしています。システムを移動させる能力を重要視していて、実弾の発射はありません。
訓練は9月25日までで、終了後、タイフォンは撤収されることになっています。