山口県周南市の出光興産徳山事業所周辺の海域で見つかった爆弾とみられるものについて、「水中処分」する方針であることが12日分かりました。今後、影響評価の結果を受けて、処分の時期などを決めるとみられます。

徳山海上保安部によりますと5日正午ごろ、出光興産徳山事業所がしゅんせつ工事のための海底磁気探査をしていたところ、異常が確認されました。この異常点を潜水探査したところ、水深約9メートルの海底のヘドロの中から、埋もれていた爆発物らしきもの1個を発見。長さ120センチ×40センチの筒型のもので、徳山事業所東第三桟橋から西に約50メートルの場所で見つかりました。

6日に海上自衛隊呉警備隊水中処分隊によって確認作業が行われ、信管のようなものが見つかりました。爆弾の可能性があることから、その日の処分は断念。8日に県や市の関係者などが出席した連絡調整会議が開かれ、「処理は慎重に」などの意見が出されていました。

具体的な処理の方法やスケジュールは決まっていませんでしたが、徳山海上保安部によると、海上自衛隊呉地方総監部から「水中処分とすること」「爆破した場合の影響評価を行うこと」の連絡があったということです。

今後、影響評価の結果を受けて処分の時期などを決めるとみられます。