山口県上関町の使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画です。中国電力は11日、「建設は可能」とする調査結果を町議会に説明しました。

上関町議会の全員協議会で中国電力の担当者4人が議員10人に説明しました。中国電力は先月29日、町内での中間貯蔵施設の建設は可能とする調査結果を町に伝えました。施設の規模などの事業計画はまだ示されていません。

説明は議会からの要請を受けたもので、冒頭を除いて非公開で行われました。出席した議員らによると、中国電力側がおよそ30分間、報告書の概要を説明したあと、1時間ほど質疑応答の時間が設けられました。反対派の議員3人からは結果の内容のほか、関西電力と共同の建設になるのかなどの質問や意見が出たということです。

山戸孝 議員(計画反対派)
「調査結果は、いろんな意味で既定路線だろうという感じで、特に驚きもありません。私としては議会から要請がなければ説明をしないのかと、そういう姿勢というのは果たしてどうなんだろうと」

柏田真一 議員(計画推進派)
「やはり詳しく調べているなというような感想を受けました。調査結果は、私は信じられると思ってます。電力会社さんも国のほうも、私は信じていいところだと思ってます」

町民への説明について、中国電力は「要請がなくても行いたい」としたうえで、方法を検討中としました。今のところ大規模な説明会ではなく、毎月の戸別訪問などの機会を生かしたいとしています。

中国電力 上関原子力発電所準備事務所 笹木伸一 所長
「上関町民の皆様をはじめとして、1人でも多くの方からご理解いただくように、しっかり丁寧に分かりやすくご説明をしてまいりたいと思っています」

中国電力は、要請があれば周辺の議会にも説明したいとしています。