B1昇格を目指す、バスケットボールB2リーグの熊本ヴォルターズ。
その中で、バスケ人生をかけ再起に挑む元日本代表の選手がいます。
彼が見据えるヴォルターズとは。

熊本ヴォルターズ 田渡 凌 選手(29)
「人生を変えるつもりで熊本に来ました」

今年からヴォルターズに加入した田渡凌(たわたり りょう)選手。東京都出身で高校時代はU―18、大学時代U―24の日本代表と輝かしい実績を手に2017年にB1デビューを果たしました。その後もB1チームでキャプテンを務めるなど活躍しましたが去年は移籍先のチームでけがをし戦線を離脱していました。

田渡 選手
「もう一度、田渡凌はこういうプレーヤーだと確立しないといけない。Bリーグの中でも熊本にはバスケットがあると言われるような存在になるためにも。それぐらいの覚悟を持って来た」

田渡選手は熊本の地で自身のバスケ人生を立て直しヴォルターズと共にB1の舞台に立つことを目指しています。

田渡 選手
「(B1昇格が)このチームの最大のゴールなので必ず達成しないといけないと思っている。そういうイメージを持ちながら残りの試合をしっかりチームとして戦っていく」

「チームとして戦う」その言葉の通り田渡選手の存在はチームの中で大きくなっています。そのひとつが外国籍選手とのコミュニケーション力です。

田渡 選手
「日本人が思っていることと外国籍選手が思っていることをすり合わせる作業も自分がやらないといけないこと思っているのでそういうことを意識して発言しています」

一瞬の動きが勝敗を分けるプロの世界で大学時代をアメリカで過ごした田渡選手は積極的に声をかけ意識を共有します。

チームメイトも田渡選手がいることで外国籍選手との細かい戦術の共有が出来ていると評価します。

田渡選手にとっても正念場となる今シーズンその必死さが昇格へのカギとなるかもしれません。
