上関町の使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画です。中国電力は山口県の上関町議会に「建設は可能」とした調査結果について11日に説明することにしています。

中国電力は8月29日、上関町での中間貯蔵施設の建設は可能とする調査結果を町に伝えました。施設の規模などの事業計画はまだ示されていませんが、西 哲夫町長は中国電力に丁寧な説明を求めていました。

上関町議会事務局によりますと、非公開の全員協議会で中国電力に調査結果の説明を求めることを決め、11日に説明を受ける予定ということです。

10日は上関町周辺の市や町の議会でも中間貯蔵施設の問題が取り上げられました。田布施町の東 浩二町長は一般質問で次のように答えました。

東 浩二田布施町長
「上関町がどのような判断をするのかを注視をするとともに、1市3町でよく聞いて真剣に判断していきたい」

東町長は「事業計画が示されれば、国や事業者に詳しい説明を求めていくのは当然のこと」としました。

平生町の浅本邦裕町長も周辺の1市3町で足並みをそろえる意向を示しました。

浅本邦裕平生町長
「責任を負うべき立場である国が、周辺の市町の住民に対しても、しっかり向き合って十分な説明をするべきであると考える。今後の対応についても1市3町の首長会議にて協議を行いながら対応していきたい」

柳井市議会総務文教厚生常任委員会は計画反対を求める請願を審査し、次回請願者から直接意見を聞くことにしました。

建設計画については10日、光市議会で取り上げられたほか、17日には周防大島町議会一般質問でも予定されています。